宅食・宅配弁当の消費税は1%になる?いつから?|2027年4月から2年間の予定。弁当は1%、別に払う送料は10%のまま(ナッシュ・ワタミ・ツクリオで試算・国税庁Q&A)
最終確認日: 2026年9月27日(健康レーダー編集部)
結論からお伝えします。政府は2026年9月15日、飲食料品の消費税率を2027年4月1日から2029年3月31日までの2年間、1%(国・地方合計)に引き下げる大綱を閣議決定し、同じ日に国税庁の特設サイトとQ&Aが公表されました。1%の対象になる範囲は、いま税率8%(軽減税率)の対象になっている飲食料品と同じです。
国税庁のQ&Aにそって整理すると、ナッシュやワタミの宅食ダイレクトのような宅配の弁当・惣菜は「飲食料品の譲渡」なので、いまは8%で、引き下げの期間は1%の対象です。一方で、商品代金と別に払う送料は飲食料品の対価ではないので10%のままです。届け先で盛り付けや配膳までする「ケータリング、出張料理」も、いまと同じく対象外(10%)です。
ただし、まだ決まったわけではありません。国税庁の特設サイトは「なお、内容については、今後、法案が国会に提出され、審議を経た上で可決・成立した場合のものです。」と断っています(2026年9月27日確認)。
宅配の弁当は「飲食料品の譲渡」で1%の対象
国税庁の「消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)」(問77)は、そばの出前や宅配ピザについて、「顧客の指定した場所まで単に飲食料品を届けるだけであるため」飲食料品の譲渡にあたり、軽減税率(8%)の対象になるとしています。冷凍の宅配弁当や宅食も、届けるだけの取引なので同じ扱いです(編集部の整理)。
そして「飲食料品に係る2年間の消費税率引下げに関するQ&A」(問1-2)は、1%の対象になる飲食料品の範囲を、いまの8%の対象と同じだとしています。
| 取引 | いまの税率 | 2027年4月1日〜2029年3月31日(予定) | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 宅配の弁当・惣菜(届けるだけ) | 8% | 1% | 個別事例編 問77、引下げQ&A 問1-2 |
| 商品代金と別に払う送料 | 10% | 10%(対象外) | 個別事例編 問39 |
| 送料込みの商品(別に送料を求めない) | 8% | 1% | 個別事例編 問39 |
| ケータリング・出張料理(届け先で盛り付け・配膳など) | 10% | 10%(対象外) | 個別事例編 問75、引下げQ&A 問1-2 |
別に払う送料は10%のまま
個別事例編の問39は、送料について「飲食料品の譲渡に要する送料は、飲食料品の譲渡の対価ではありませんので、軽減税率の適用対象となりません。」としています。いまも送料は10%で、飲食料品の税率が1%に下がっても、送料は引き下げの対象になりません。
一方、同じ問39は、送料込みの商品のように「別途送料を求めない場合」は、その商品が飲食料品であれば軽減税率の対象になるとしています。つまり、送料を別に払う宅食では送料の部分が10%のまま残り、送料込みの価格の宅食では全体が1%の対象になります(編集部の整理)。
主な宅食の送料の取り方(2026年9月27日確認)
宅食によって、送料を別に払うか、価格に送料が含まれるかが違います。公式サイトの記載は次のとおりです。
| サービス | 送料の取り方 | 公式の記載 |
|---|---|---|
| ナッシュ(nosh) | 別に払う | 関東は4〜12食セットで1,166円、20食セットで1,386円(全国送料一覧表 2026年07月27日改訂版) |
| ワタミの宅食ダイレクト | 別に払う | 本州・四国・九州は880円。2026年10月1日の注文分から990円(北海道1,320円) |
| ツクリオ(旧つくりおき.jp) | 価格に含む | 4人前×週5食プランは16,960円/週(税込・送料込) |
| ウェルネスダイニング | 注文のしかたで違う | 定期注文は送料無料(7食セットのみ440円)、都度注文は880円、お試し注文は送料無料 |
ワタミの宅食ダイレクトの送料改定については、「ワタミの宅食ダイレクトの送料値上げはいつから?」で詳しく整理しています。
1%になると、1回の注文でいくら下がる?(編集部試算)
税抜の価格が変わらないとすると、3つの宅食の1回の注文は次のようになります。料理の部分だけが8%から1%に下がり、別に払う送料は10%のまま(金額は変わらない)として計算しました。
| 注文の例 | いま(8%) | 1%になった場合 | 差 |
|---|---|---|---|
| ナッシュ 12食プラン+送料(関東) | 8,510円 (7,344円+送料1,166円) | 8,034円 (6,868円+送料1,166円) | 476円 |
| ワタミの宅食ダイレクト いつでも三菜 定期20食+送料(本州・四国・九州・10月1日以降) | 10,280円 (9,290円+送料990円) | 約9,678円 (約8,688円+送料990円) | 約602円 |
| ツクリオ 4人前×週5食(送料込み) | 16,960円 | 約15,861円 | 約1,099円 |
送料を別に払う宅食は、送料の部分(ナッシュ1,166円・ワタミ990円)が下がらないので、支払額全体に対する下がり方は、送料込みのツクリオより小さくなります。
定期便はどうなる?(8%のまま残る取引)
2027年4月1日以後の販売は、原則として1%になります。ただし、引下げQ&Aの問1-6は、次の2つの取引は8%のままだとしています。この扱いは選べるものではなく、当てはまれば8%になります。
| 取引 | 8%のままになる条件 | Q&Aの例 |
|---|---|---|
| 定期供給契約 | 2027年1月1日より前に結んだ契約で、4月1日より前に代金を受け取っている部分(4月1日以後に届く分) | 「代金を先払いしておくことで、季節の食材が毎月届く定期便など」 |
| 通信販売 | 2027年1月1日より前に販売条件を示し、4月1日より前に申込みを受けたもの(4月1日以後に届く分) | 「お中元や○〇ギフトといったカタログ販売など」 |
宅食の定期便で8%のまま残るのは、4月1日より前に代金を受け取っている部分に限られます。お届けのたびに代金を払う定期便が、2027年4月のはじめのお届け分を8%と1%のどちらで請求されるかは、各社の案内を確かめてください。
よくある質問
Q. 宅配弁当の消費税は、いま何%ですか?
A. 届けるだけの宅配弁当は飲食料品の譲渡なので、軽減税率の8%です(個別事例編 問77)。別に払う送料は10%です(問39)。
Q. 宅食の消費税が1%になるのはいつからですか?
A. 予定では、2027年4月1日から2029年3月31日までの2年間です。2026年9月15日に閣議決定された大綱の内容で、法案が国会で可決・成立した場合のものです(2026年9月27日時点)。
Q. ナッシュやワタミの宅食も1%になりますか?
A. 宅配の弁当・惣菜は1%の対象です。ただし、商品代金と別に払う送料は飲食料品ではないので、10%のままです。
Q. 送料無料の宅食はどうなりますか?
A. 別に送料を求めない場合は、支払う代金の全体が飲食料品の対価になるので、全体が1%の対象です(個別事例編 問39の考え方・編集部の整理)。
Q. ケータリングやオードブルの宅配はどうなりますか?
A. 届けるだけなら1%の対象ですが、届け先で盛り付けや配膳などをするケータリング・出張料理は対象外で、10%のままです(個別事例編 問75)。
税率の引き下げと各社の価格・送料は、決まり次第・改定され次第変わります。最新の情報は、国税庁の特設サイトと各社の公式サイトでご確認ください。
本記事は、国税庁の消費税率引下げ特設サイト、国税庁「飲食料品に係る2年間の消費税率引下げに関するQ&A」(令和8年9月)、国税庁「消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)」(令和8年4月改訂)を2026年9月27日に確認して作成しています。税率の引き下げは、2026年9月15日に閣議決定された大綱の内容で、法案が国会で可決・成立した場合のものです。成立しなかった場合や内容が変わった場合は、本記事の内容も変わります。
各社の送料・価格は、ナッシュ「全国送料一覧表」「noshの費用について」、ワタミの宅食ダイレクト「【重要】送料改定のお知らせ」・商品一覧「いつでも三菜」、ツクリオのトップページ、ウェルネスダイニング「よくあるご質問」によります(いずれも2026年9月27日確認)。計算例は編集部が計算したもので、実際の販売価格は各社によって異なります。個別の取引の税率は、販売元や税務署にご確認ください。